メノコトコラム
教えてブルーベリー博士
2020.08.18
アントシアニンって1日どれくらいとればいいの?

ひとみの健康に役立つといわれているアントシアニン。世の中には、アントシアニンが摂れるサプリメントとしてビルベリーやブルーベリーを原料としたものが多く出回っていますが、健康維持のためにはこれらの成分をどれくらい摂ればよいのでしょうか?この記事では、1日にどのくらいの量を摂った方が良いのかについて、世の中に出回っているサプリメントや、様々な研究結果をもとに、紹介していきます。
アントシアニン?ビルベリー?ブルーベリー?何がどういいの?
アントシアニンサプリメントのうち、ビルベリーがサプリメントの原料によく使われるのはどうしてでしょうか。その理由は、ビルベリーの有用成分と言われている「アントシアニン」の量が、一般栽培種のブルーベリーと比べて約5倍も含まれるからです。アントシアニンとは、青紫色の天然色素でブルーベリーやなすの皮に含まれています。
アントシアニンは体のサビつきの元となる活性酸素の発生や、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用があります。さらに、ビルベリー由来のアントシアニンを使った臨床試験では、目の疲労感を抑えるはたらきについて、いくつもの調査がなされています。
つまり、ビルネリーやブルーベリーは素材の名前で、そこに含まれる健康成分がアントシアニンなのです。
1日にどのくらいの量を摂ったらいいの?基準は?
アントシアニンを1日あたりどのくらい摂取したらよいかの目安について、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、定められていませんでした。そこで、アントシアニンを含む機能性表示食品に配合されている、アントシアニンやビルベリーエキスの量を参考に紹介します。
機能性表示食品とは、原材料の有効性と安全性を、科学的根拠に基づいて届出を行った食品です。たとえば、わかさ生活の『ブルーベリーアイ プロ』では、4つの研究論文を総合的に見た結果、「ピント調節力を改善することで目の疲労感を和らげること」という機能性を表示するにあたり、摂取したほうがいいアントシアニンの量を1日40~172.8 mgと算出しました。この調査結果に基づき、『ブルーベリーアイ プロ』1粒あたりに40mgのアントシアニンを配合しています。
まだしっかり定義されてはいませんが、この1日40~172.8 mgというのが一つの目安になりそうです。
アントシアニンサプリメント選びのポイントは、吸収量!

アントシアニンを使ったサプリメントを摂る場合、できるだけ効果を感じられる量を含んでいるサプリメントを選びたいですね。先ほどお伝えした1日の摂取量はひとつの目安ですが、ほかにもポイントがあります。
それは、アントシアニンの体への吸収のされやすさです。
実は、アントシアニンそのものは、体への吸収率はあまり高くありません。そのため、より体に吸収されやすくするにはどうすればよいか、様々な研究が進んでいます。
たとえば、わかさ生活ではナノビルベリーエキスを開発しています。この成分では、ビルベリーエキスの粒を、アントシアニンを壊すことなくナノ化(超微細化)しています。その結果、体内への吸収量は一般的なビルベリーエキスの約2倍になりました。
おわりに
サプリメントは食品のため、どのタイミングでどれだけの量を飲まなければいけないという決まりはありません。けれどせっかくなら、摂った方が良い量を、しっかり吸収できる状態で飲みたいですね。
アントシアニンのサプリメントを選ぶときは、アントシアニンの量と、吸収の工夫があるかどうかを確認してくださいね。
- 【参考文献】
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- ・VDT 作業負荷による眼精疲労自覚症状および調節機能障害に対するビルベリー果実由来アントシアニン含有食品の保護的効果
- ・ビデオディスプレイ端末光への曝露に起因する眼精疲労自覚症状に対するビルベリー果実抽出物含有食品の保護的効果
- ・標準ビルベリー果実抽出物による眼疲労改善効果