メノコトコラム
教えてブルーベリー博士
2020.08.05
コロナの影響で目もお疲れ?

今年は新型コロナウイルスの影響で、パソコンを活用したテレワークスタイルや学校のオンライン授業が増えました。さらに、離れて暮らすご家族やお友達ともパソコンやスマートフォンを介したコミュニケーションの機会が増えているのではないでしょうか?
今年行われた調査では、コロナウイルスによる緊急事態宣言前の前後で、テレワークを導入している企業は約2.5倍に増加しています※1。また、新型コロナウイルスの影響で学校が休校中の高校生の14%、大学生の46%はオンライン授業の経験があるそうです※2。また、「外出自粛が続くことによって疲れを感じることが増えた体の部位はどこか」を調べた調査結果では、肩や首などを抑えて「目」に疲れを感じるという人が最も多いということが分かりました※3。
パソコンスマホで目に不調が出る原因は?
パソコンやスマートフォンといったVDT機器を使用する時間が増えるに伴って、目や肩、首に悪影響を及ぼす可能性があります。実は、仕事でVDT機器を使用する人の7割以上は肩や首のコリを感じており、目の疲れや痛みを感じている人はなんと9割以上にものぼるそうです※4。
パソコンやスマートフォンを使用すると、同じ姿勢で近い距離を長時間見ることが増えます。近くを見るときは目の筋肉である毛様体筋が水晶体を伸縮させて、ピントを調整しています。長い時間近くを見続けることで筋肉に力が入り続けるため、筋肉がこり固まり目の疲れの原因となります。一時的な目の疲れであれば、睡眠などで目を休ませれば解消されるため、身体への影響は小さいのですが、目の疲れが継続し、眼精疲労になってしまうと、目の痛みや、視力低下、肩こりのような症状が出てしまいます。
目の疲労感対策には「アントシアニン」と日々のストレッチ

アントシアニンは、ビルベリーやナスに含まれる紫色の天然色素で、からだのさび付きを防ぐ抗酸化作用を持つ成分です。
スマートフォンやパソコン作業を続けると、目に疲労感を感じます。アントシアニンを4週間にわたって飲み続けると、飲まない人と比べてスマートフォンやパソコン作業によるピント調節力の低下を防ぎ、目の疲労感が改善したという研究結果があります※5。パソコンやスマートフォン作業による疲れは長時間近くを見続けることによるもの。画面とは50㎝程度離れ、連続での使用は50分程度までにとどめるようにしましょう※6。
- 参考文献
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- ※1:東京商工会議所 「テレワークの実施状況に関する緊急アンケート」調査結果
- ※2:LINEリサーチ
- ※3:厚生労働省「技術革新と労働に関する実態調査」
- ※4:小齊平 麻里衣,他.薬理と治療,Vol.43 no.9 2015
- ※5、※6:日本眼科医会