メノコトコラム

教えてブルーベリー博士

2020.07.15

学習 コラム

アントシアニンの健康効果とは

ブルーベリーとアントシアニン

アントシアニンは、ブルーベリーやビルベリーなどに含まれるポリフェノールの一種です。強い抗酸化作用がありますが、目や体に対し、どんな働きがあるのかご存じでしょうか。この記事では、アントシアニンの働きについて、これまで研究されている目や体への働きについて紹介します。

アントシアニンってどんな成分?

アントシアニンは青紫色の天然色素で、ブルーベリーやぶどう、なすの皮などに含まれています。自然界には現在までに約500以上の種類が見つかっています。
アントシアニンは、老化や病気の原因となる活性酸素に対抗する抗酸化作用を持っています。抗酸化作用とは、体の中で発生した活性酸素の働きを抑えたり除去したり、発生そのものを抑える力です。アントシアニンの抗酸化作用(活性酸素の働きを抑える力)は、がんや動脈硬化、免疫機能の低下などの病気の予防につながるのではないかと注目され、さかんに研究が行われています。

「アントシアニンは目にいい」のはホント?研究結果をもとに解説

目がブルーベリーになっている男の子のイラスト

「アントシアニンは目にいい」といわれ始めたきっかけは、今から約50年前(1968年)に発表された研究です。その研究では、アントシアニンが網膜に存在するロドプシンの再合成を促す作用があると示されました。
ものを見る際に、目から入った光の情報は網膜で電気信号に作り替えられ脳へと送られます。このとき、光の情報を電気信号に作り替えているのがロドプシンです。ロドプシンはものを見る仕組みの中で重要な役割を担いますが、目を酷使すると、ロドプシンの再合成が追いつかなくなり、目がかすむなど、ものが見えづらい状態になることがあります。
1968年の論文では、分解されたロドプシンの再合成をアントシアニンが促進するかを検証した結果が報告されました。この論文をきっかけに、ロドプシンとアントシアニンの関係が注目されたことで、「アントシアニンは目にいい」といわれはじめたのかもしれません。

また、アントシアニンが豊富なビルベリーエキスと目の疲労感の間に関連があるかを調べた研究では、ビルベリー由来アントシアニンとして1日 40 mg 以上を継続して摂ることで、パソコンやスマートフォンなどディスプレイを用いた作業による目の疲労感やピント調節力が改善する可能性があった、と発表されています。

目以外の健康効果について研究状況をチェック

アントシアニンは、目以外の体の部位に対しての働きも研究されています。動物実験での研究段階ですが、老化に伴う脳の機能低下を防ぐ効果や、血糖値の上昇を抑える効果。糖尿病のリスクを下げる効果などの可能性が示されています。こういった病気の原因は様々ですが、その原因の一つに活性酸素による酸化ストレスがあるといわれています。抗酸化作用のあるアントシアニンは、活性酸素が関係する老化現象や生活習慣病などにも役立つ可能性があります。
さらに、しみ・しわ・たるみ・くすみなどの肌の老化につながる原因のひとつに、体内の酸化の進行が挙げられます。肌の酸化を防ぐ対策のひとつとして、活性酸素の働きを抑える抗酸化物質を摂取することが良いとする考えもあるため、アントシアニンをはじめとする抗酸化物質は、肌のアンチエイジング効果も期待できるかもしれませんね。

アントシアニンの働きについては、このようにさまざまな研究や報告がなされています。その多くはマウスなどを使った基礎研究なのですが、最近、ヒトでの臨床試験も増え、ますますアントシアニンへの期待が高まっています。

まとめ

今回の記事ではアントシアニンの体全体への働きについて、研究結果をもとに紹介しました。主に目への健康効果が注目され、サプリメントなどに利用されているアントシアニンですが、目だけでなく、脳や血糖値などの分野でも研究されています。
食事やサプリメントでアントシアニンを摂るときには、どのように健康をサポートしてくれるのかにも思いを馳せてみてくださいね。

【参考論文】
  • Bastide P, Rouher F, Tronche P. [Rhodopsin and anthocyanosides. Apropos of various experimental facts]Bull Soc Ophtalmol Fr. 1968 Sep-Oct;68(9):801-7.
  • Goyarzu P, Malin DH, Lau FC, Taglialatela G, Moon WD, Jennings R, Moy E, Moy D, Lippold S, Shukitt-Hale B, Joseph JA. Blueberry supplemented diet: effects on object recognition memory and nuclear factor-kappa B levels in aged rats. Nutr Neurosci. 7(2):75-83, 2004.
  • Takikawa M, Inoue S, Horio F, Tsuda T. Dietary anthocyanin-rich bilberry extract ameliorates hyperglycemia and insulin sensitivity via activation of AMP-activated protein kinase in diabetic mice. J Nutr. 140(3):527-33, 2010.
  • Jennings A, Welch AA, Spector T, Macgregor A, Cassidy A. Intakes of anthocyanins and flavones are associated with biomarkers of insulin resistance and inflammation in women. J Nutr. 144(2):202-8, 2014.

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この記事を書いた人(監修)

わかさ生活みらい研究所研究員
大江 絵美

知識が豊富で探求心旺盛な理系女子。
ビルベリーが大好きでビルベリーに関して話し始めると止まらないビルベリー狂。
研究のことはもちろん時事ネタに至るまで、気になったら即行動・確認せずにはいられない!

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